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自分で白髪染めを続けていると・・・

 

 

自宅でカラーが簡単に出来る時代

 セルフカラーという言葉があるぐらい、自分でヘアカラーをする事が簡単になりました。

僕も学生の頃は、自分で色んなカラーをして遊んでいたので、全てが悪いとは思いません。

ですが、自分でカラーをやると少なからずリスクは伴います。

薬剤の影響だったり、薬の塗り分けだったり。

 

説明すれば長くなるので、次回しっかり記事で書きたいと思います。

その中でも特に多いセルフカラーは『白髪染め』です。

 

女性の天敵ですねw

 

最近、男性のお客様は気にしないという方も増えて来ましたが、女性はやはり白髪は気になりますよね。

 

白髪の多い方は3週間ぐらいすると、顔周りや分け目など目立ち始めます。

 

そのタイミングでカラーをするのが一番良いのですが、様々な理由で気になるところ(表面や顔周り)だけセルフカラーをされる方は少なくありません。

 

セルフカラーの注意点

そこで注意してもらいたい事は、

  1. 薬剤の選び方

  2. 塗る範囲

  3. 塗布量

  4. 放置時間

の4点です。

 

薬剤の選び方

僕の経験上、市販の白髪染めは

「明るいブラウンを選ぶと白髪の染まりが悪い」

「しっかり染めようと濃いブラウンを選ぶと黒くなる」

「色が抜けてくると赤味が強く出てくる」

イメージです。

美容師としてその後施術しやすいのは、「染まり過ぎていない髪」です。

なので、美容室でのカラーの合間だけセルフカラーで補うのであれば、白髪の染まりが悪くても暗すぎるカラー剤を選ばない方が得策です。

 

塗る範囲

これも重要です。

出来る事なら、新しく白髪が出て来た部分だけリタッチするのがベスト!

セルフでやるのはかなり難しい作業ですが、それが髪のダメージにも染まり具合にも良いです。

3週間だと1センチも伸びていないので、そこだけ塗るのはさすがに無理だとしても、中間〜毛先にかけては薬剤が付かないように注意してください。(その時の簡単な塗り方はまた次の機会に投稿します)

毛先まで毎回塗ってしまうと、根元が明るく、毛先が暗い不自然なグラデーションになってしまい、余計に根元の白髪が目立ってしまう事があります。

 

塗布量

カラー剤は塗布量に応じて染まり具合が変わって来ます。

なので、根元が一番多く、中間以降は少なく塗る事をおすすめします。

 

放置時間

これは発色&ダメージに関係してきます。

基本は説明書き通りに時間をはかってください。

短すぎれば、染まりは悪く白髪が浮いた状態に。

長過ぎれば、髪のダメージが進行して手触りがガサガサになってしまう可能性があります。

 

気をつけて塗ったとしても・・・

それでも、美容師が塗るのに比べたらクオリティーが落ちます。

また、数ヶ月セルフカラーをされて、毛先が黒く、根元が明るくなってしまったら、その時は美容室でメンテナンスをしてください。

 

今回はそんな時のメンテナンスを紹介します。

下の画像は3週間前にセルフで白髪染めをされた方の画像です。

根元の染まりが悪く、白線で囲まれた部分は根元よりも暗く帯のようになっています。

白髪染めの染料が重なり、根元や中間よりも暗くなっています。

幸い、この方は毛先にはカラーを塗っていないので、毛先は暗くなっていませんでした。

 

グレイカラー

 

この場合は対処方法は、

  1. 中間の暗くなっている部分に合わせて根元のカラーの明るさを調整する

  2. 暗く帯になっている部分をなじませる。

です。

1の場合、今後もそれを繰り返していくと、だんだんと髪全体が暗くなり、明るいブラウンの表現が出来にくくなってしまいます。

これから季節も暖かくなってくるので、今回は暗くするのではなく、明るさは少し出しながら、帯を馴染ませる対処をしました。

 

全体ではなくあえてハイライトを入れる

まず初めに、表面をメインに脱染剤でハイライトを入れます。

脱染剤は脱色剤(ブリーチ)とは異なり、髪のメラニン色素を分解するのではなく、髪に付着している染料を取る事がメインです。

なので、髪への負担も少なく、無駄に明るくなる事はありません。

それを施したのが下の画像です。

ハイライト

 

ハイライトが入り、暗い帯が見えにくくなりました。

この作業をウィービングではなく、全体でやってしまうと、色が抜けて来た時に明るくなり過ぎるので、僕は殆どの場合全体を明るくしません。

良い意味でムラを作り、この後またホームカラーをしたとしても、帯が出来づらくなるからです。

また、明暗が出来るので、カラーが立体的に見える効果も出せます。

 

赤味を抑える微アルカリカラーで色味を整える

やはり白髪染め特有の赤味が残っています。

これは計算済みで、この後赤味を抑える微アルカリのカラー剤を中間から毛先にかけて塗布。

根元は、狙った明るさの白髪染めを塗布。

毛先に白髪染めを使わないのは、無駄な色素を入れたくないのと、アルカリの少ないカラー剤を使う事で、毛先のダメージを回避させました。

白髪染めは普通のカラー剤と比べ、アルカリが若干強めです。

それは、白髪のキューティクルの重なりは強く、しっかり薬剤を浸透させる為にはアルカリの力が通常より必要になるからです。

そして染め上がりが下の画像です。

 

アフター

施術前の画像

グレイカラー

 

2つをくらべると、明らかに中間の明るさがナチュラルに出ています。

また、根元もしっかり白髪が染まって、根元から毛先にかけて明るくなる「ナチュラルグラデーション」の状態になりました。

ハイライトが入り、カラーだけで立体感もプラスされました。

 

ホームカラーを繰り返して、赤味が強く出ている人や、毛先が暗くなってしまっている人にはオススメです。

こういった、自分ではなかなか出来ない事も、サロンに来て頂ければプロの技術で仕上げられますよ。

 

白髪染めでもカラーを楽しめるやり方はいくつもあります。

こちらの記事で紹介していますよ!

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プロフィール

合渡 慎介
美容という仕事を通して、人との繋がりを大切にしています。
性別年齢関係なく、その人が輝けるスタイル作りに心がけています。
日本人の骨格や髪質を見極め、手入れのしやすいスタイルが得意です。