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今、僕たちが出来る事

先日の金曜の夜、何気なく深夜テレビをみていたら、熊本で大規模な地震が発生した。

その前の日の夜も地震が発生して、大丈夫かな?と思っていた矢先の出来事。

 

金曜の夜は、全てのテレビ局は現地の中継に切り替え、生中継から流れてくる最中も、余震が続き人々の不安が伝わってきていた。

 

俺は、東日本大震災の時に、数回ヘアカットのボランティアに参加させてもらっていた。

 

テレビから流れる映像も、凄まじいものがあったけど、現地に行って自分の目で見た時は、テレビで見ていたイメージとはかけ離れていて、ただただ目の前の現実を理解する事しか出来なかった。

 

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だから、今回の熊本の震災もテレビなんかで見ているよりも、もっともっと大変な事になっているのは間違いない。

 

そして、テレビやネットで知る情報は、全てではない。

 

当時も、現地の方たちと話をして、初めて聞く事なんで沢山あったし、自分が思ってたよりも酷い事なんて沢山あったようだ。

 

当時、自分が出来る事と言えば、「髪を切る」事しかなくて。それが少しでも現地の人が喜んでくれるのなら、やりたい。

 

そんな思いで、知人のボランティアに参加した。

 

でも、実際は気持ちに髪を切る余裕すら無い人もいたし、どこの誰かわからない人間を受け入れる場所も多くはなかったようだ。

 

それでも、自分が出来る事を、ただやるしかなくて、カットさせてもらった人に感謝の言葉を頂いた時は、本当に美容師をやっていて良かったと素直に思えた。

 

仮設住宅には子供も沢山いて、現状をどれだけ把握出来てるか分からないけど、外でボール遊びをしている姿を見て、何故が胸が熱くなった。

 

初夏に行ったのて、何か子供達が喜ぶ事をやろうという話が出て、「かき氷」を準備して配った。

子供達はとても喜んでくれて、その無邪気な笑顔を見た時、自分の無力さを痛感した。

 

髪を切って喜んでもらい、かき氷を作って笑ってもらい。

 

でもそれだけしか出来なかった。

 

その人たちの現状を変える事なんて。何も出来なかったし、そんなこと出来るはずはない。

 

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今回の九州の震災も、自分が出来る事なんてほんのわずかな事なんだろう。

自分が動いたって、目に見える変化なんか何もないだろう。

 

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それでも、自粛ムードになんかならず、出来る事を1つ1つやっていくだけ。

 

「熊本の物産店に長蛇の列が出来てる」とネットで見たけど、それも1つのやれる事。

 

地震大国の日本。

戦後、少し落ち着いていたけど、21年前の阪神大震災に始まり。中越沖地震、東日本大震災。

 

そして今回。

 

これからも必ずそういう状況はやってくる。

東京も決してヒト事ではない。

 

自分たちで出来る事はなにか、困っている人に何が出来るか。

 

もう一度、考える時なんだと、心底思う。

プロフィール

合渡 慎介
美容という仕事を通して、人との繋がりを大切にしています。
性別年齢関係なく、その人が輝けるスタイル作りに心がけています。
日本人の骨格や髪質を見極め、手入れのしやすいスタイルが得意です。